麻 というと、どのようなイメージをお持ちですか?
一般的に麻は、夏服の繊維で活用されているイメージをもつ方が多くいらっしゃいますが、麻の魅力は繊維だけではありませ
ん。
麻は食べることができ、肌にうるおいを与える化粧品となり、他にも神聖な神事や住宅用の建築素材など、幅広い用途で活用されています。
また、麻は遥か昔、縄文時代から現代まで衣食住すべてに適応してきた、私たち日本人にとって馴染み深い植物です。
環境に優しく、多くの可能性を秘めている麻。
今回は忘れ去られていた麻の魅力を振り返ります。
根から穂まで、全草ムダなく活用できる麻
麻は、すべての部位を余すことなく活用でき、その活用範囲は数万種類以上もあるといわれています。しかも、どの部位も天然の多機能性を有しているのです。
また、麻は100日で約3m~ 5m成長するため、“生命力の強さ”の象徴だと考えられてきました。
●穂・種
穂→衣料品・神道儀式
種→食品・食用油、化粧品・石鹸
●葉
衣料品・肥料、飲料
●茎
茎の皮→糸・ロープ、織物・編み物
茎の芯( オガラ)→エタノール燃料、建材・紙、プラスチック
●根
土壌改良
満足感がアップする麻のある暮らし
いつもの暮らしに、麻をプラスしませんか?カラダの内側からも外側からも、私たちを癒し守ってくれます。
<食>
~麻は栄養豊富~
●トランス脂肪酸、コレステロール0
●幅広い料理に合う
●必須アミノ酸をすべて含む
●たんぱく質が豊富
<美>
~潤い感が抜群~
●浸透力・保湿力に優れる必須脂肪酸が含まれている
●必須脂肪酸が理想的なバランス
●純質なオイル
●限られた植物油だけの希少な成分
<衣>
~麻繊維は日本人に馴染む~
●冬はあったか夏は涼しい
●蒸れず、通気性が良い
●抗菌性・消臭性が強い
●UVカット
意外と身近にある麻の活用法
麻の魅力は繊維だけではありません。麻は遥か昔から幅広く活用され愛されてきました。今でも、私たちが知らないだけで身近に麻はあります。
あまり知られていない麻の種類
“ 麻”には種類があります。その中でも私たちの身近にある麻は『大麻草』 『亜麻(リネン)』 『芋麻(ラミー)』の3つです。
一般的に“ 麻”として繊維表記されるのは『亜麻(リネン)』 『芋麻(ラミー)』 で、 “ ヘンプ”として表記されるのは輸入した『大麻草』を指すことが多いです。
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